第五章 恐るべしアラブ人 | ともたろうファミリーと夢の旅

第五章 恐るべしアラブ人

またも台湾人女性がアラブ人男性に何かを伝えた。すると、アラブ人男性は、私に向かって、
「アナタ、ナゴヤ?」
と今度は日本語を使って話しかけてきた。彼は日本語も少し話せるらしい。恐るべし、アラブ人。私は、とっさに、
「ノー。」
と答え、後から、ああ日本語で答えればよかったのか、と一人照れ笑いを浮かべた。
台湾人女性は名古屋へ行くところらしく、私が、名古屋に詳しくないと知ると、彼女は私に興味を示さなくなった。そして、音楽を聴いたり、雑誌を見たりと、自分の世界に入っていった。